Hello Kitty展に行ってきました!50年の歴史は圧倒的でした。

Hello Kitty展に行ってきました!50年の歴史は圧倒的でした。

前後左右、どこを向いてもキティでいっぱい

東京国立博物館表慶館で開催されている「Hello KItty展 わたしが変わるとキティも変わる」を観てきました。ハローキティのデビューから50周年を記念しての企画展。

正直に告白しますと、興味はあるけど、いや、これどうかな?やっぱりキティ大好きな人でないと楽しくないかな??とちょいと不安に感じるところもあったのですけれど、行ってみたら「ああ、これこれ!!あったあった」なんて子供のころの記憶がよみがえるわで、とっても気分の良くなる展示でした。

なにをかくそう私も子ども時代にハローキティの文房具をたくさん持っていたので、当時の鉛筆あるかな~なんて思いも持ちながらの参戦となりました。

さすが半世紀も消えることなく、世界で愛されるキャラクターです。幅広い年齢層の方々が訪れていました。

今回は、会場の様子や購入グッズの紹介などを書き留めていきます。あのですね、グッズなんですが・・・いやまたあとで。

 

 いきなりかわいいハローキティがお出迎え

こちら会場の東京国立博物館のゲートを入ったところに鎮座しているキティ。

わたくし、開門の50分前から並んでいまして、ちょうどその時に修学旅行?社会見学?なのか高校生の集団が近くを通りまして、この大きなキティを門の外から見つけると「かわいい!」という声が女子生徒から多数上がっておりました。

(余談ですが、早くから並んでいたので門の近くにいたわたくし、キティちゃんがシューっと膨らんでいく姿を目撃してしまいました。空気を入れるの当たり前なんですけれど、ちょっとシュールなシーンに出くわし得した気分に。)

そして鑑賞を終えて会場から出てきた時には、その高校生たちの撮影スポットと化していました。なんだか微笑ましい場面に遭遇したのでした。

 

 

東京国立博物館には、いくつかの建物がありまして、そのうちのひとつである表慶館が「Hello Kitty展」の会場となっています。この画像は、会場がオープンする数分前。まだ人影が見当たりません。凝ったお出迎えの演出となっています。

 

 

フロアで最初に展示されていたぬいぐるみ。ハローキティがサンリオの企画室で生まれた翌年1975年10月に初めて発売されたぬいぐるみ。当時1750円。すぐに完売したそうです。

 

 その後は、このようにグッズが年代や種類別にどっさりと展示されていました。圧倒されます。そして、「これ見たことある!持っていた子がいたなぁ」なんて想い出にふけったりするわけです。

 

こちらはタータンチェックのハローキティのコーナー。右上の英語で書かれた文書は、スコットランドの認定機関によるタータンチェック・ハローキティの認定書。

タータンチェックはスコットランド発祥。そして登録・管理もしているのです。

 

そういえばハローキティのキャラクター設定ってご存じ?もちろんファンの方なら知っていて当然なんでしょうけど。

改めて紹介しておきますと・・・

名前:キティ・ホワイト。イギリス・ロンドンに生まれる。

身長:リンゴ5個分。

体重:リンゴ3個分。

パパとママ、妹のミミィの4人家族。

趣味:クッキー作り。

夢:ピアニスト。

(参考:ハローキティBook、2011年発行)

やっぱりキャラクターって人物設定みたいなことをするんですね。しっかり名前があるのも知らなかった。わたし、子どものころからキティちゃんって呼んでたのでしっかり苗字があるとは・・・。勉強になります。

 

90年代にブレイクしたピンクのハローキティ。このあたり覚えている方も多いのでは。

この年代にハローキティの人気は急上昇しファッション・アイコンとなっていきました。(すみません、人が多くてどうしても正面から撮影できなかったりで。)

 

 

こちらのケースに展示してあったのは、デビューして間もないころのグッズ類。

画像に右下に指が写っていると思いますが、この方ランチボックスを指さして「あのお弁箱もってた!」と楽しそうに言葉を発していらしたので、おもわず私も反応してしまい「あー!あれみんな持ってましたよね。当時のこと覚えてます」と発してしまいました。

和気あいあいと見知らぬふたりで笑ってしまいました。

こういうことが起きる展示なんです。年代ごとにグッズが大量に展示されているので、会場を訪れた人、それぞれの記憶に何かしら当てはまってくるのです。

やはり50年という長きにわたって、時代時代に変化してきたハローキティの魅力、しいてはそれを生み出してきたサンリオのデザイナーをはじめとする方々の積み重ねによるものなのだろうなと感じました。

 

こちらもケースに入れての展示物。80年代に発売されたテレビやドライヤー、電話(携帯じゃないですよ)など。一番右端の赤い長方形のものは、携帯電話ではないですよ。電子式卓上計算機、略して電卓です。

テレビや電話があったとは全然知りませんでした。

 

続いて35周年を記念の特別なカラーシリーズのコーナー。赤、黄、ピンク、緑、紫(ラベンダー)の5色が展開されていました。

黄色には「おもいやり」、ラベンダーには「やさしさ」というメッセージが込めらていたそうです。

 

続きまして紹介するのは、コラボコーナー。いろんなキャラクターや企業などとのコラボグッズの展示がありました。 

ガンダムとのコラボもあったのですね。部品のついている枠(ランナー)がキティを縁取っているのがめちゃくちゃ凝っています。これは私とても欲しい。

東京会場ならではのコラボ展示もありまして・・・例えばこちらの浮世絵。

葛飾北斎の<神奈川沖浪裏>にキティが登場しています。わかります?

船を漕いでいるのがキティ。ほかにも<見返り美人図><風神雷神>など国立博物館ならではの特別コラボ展示が楽しめました。

 

それから日本中のいろんな名物、名勝とのコラボレーション「ご当地キティ」ももちろん大量!に展示。これ一つの県でも複数のキティがあるんですね。

例えば愛知県だと、しゃちほこ、名古屋城、ごんぎつね、ひめだるまと4つほどあったり。ですから全国だとすごい数になるわけです。

そして、この「Hello Kitty展」のためにたくさんのイラストレーターさんたちがハローキティを取り入れた特別なイラスト作品も多数ありました。

須田浩介さんの作品

 

キルディスコさんの作品など全部で30人のイラストレーターが参加していました。どれも個性あふれる作風にハローキティを描きこんでいて見ごたえのある空間でした。

 

という会場内部でありました。

鑑賞とグッズ売り場滞在で2時間ほど。お昼前に出てきたのですが、こんな感じでぞろぞろとお客さんが入っていました。

さらば「Hello Kitty展」!とても楽しかったよ!

鑑賞しての感想は、素直に大変良い時間を過ごせました。ちょっとわくわく感も感じました。忘れていた記憶と対面できる展示だったなぁと思います。

ハローキティって、その人に寄り添いながらmその人に合わせて変化していくキャラクターなんだなとつよく感じた次第です。

 

  

購入グッズの紹介

いやー予想はしていたのですが、東京会場は売り切れのものが結構ありました。みなさんの欲しいグッズもソールドアウトかも。。。

あと売り場の制限時間が10分と短時間だったので、わたくしは焦りに焦ってしまいました。

今後、予定されている会場がどのような状態になるかはわかりません。

 

ではまずはこちら。

 

「Hello Kitty展 わたしが変わるとキティも変わる」公式カタログ。非常に凝った作りになっています。中にリボン型の小型のステッカー2枚が封入されています。ちょっとお高め4400円。

 

 

こちらはチェック柄ショルダー角、レッド。1650円。

 

 

 ニットのサコッシュ。落ち着いた色合い。お値段4620円!

 

こちらはバッグのチャーム。1793円。使い方はアイデア次第のような気がします。きらきらしてかわいい。

 

見返り美人図のバッチ。660円。東博コラボのグッズはほかにもクリアファイルが並んでいたと思います。

 

 

 クリアマスコットストラップ418円。

 

フェイス型マスコットホルダーピンク990円

 

ハローキティ展ランダム缶バッチ17種類のうち2個。サンリオのキャラクターにさりげなくキティのリボンが付いているのがいい感じ。ひとつ550円。

グッズの収穫は以上です。もっと早い時期に行っていればシークレットものも購入できたのでは、と悔やまれます。名古屋で開催の際には、リベンジしてやろうかと。

 

参考資料

・「Hello Kitty展 わたしが変わるとキティもかわる」公式カタログ、編集 武村真奈、株式会社TMエンタテイメント、2024年

・「ハローキティBook」、株式会社講談社、2011年

 

今後の巡回予定

「Hello Kitty展 わたしが変わるとキティも変わる」東京国立博物館表慶館での開催は2025年2月24日(月)まで。その後各地に回ります。

沖縄:沖縄県立博物館・美術館 2025年3月7日(金)から5月11日(日)。

京都:京都市立京セラ美術館新館東山キューブ2025年9月25日(木)から12月7日(日)。

そのほか名古屋、福岡でのスケジュールがcomming soonとなっています。

日本だけでなく世界で通用するキャラクターの歴史を感じ、いろんな世代が自分の体験と照らし合わせながら楽しめる展覧会です。どうぞ足を運んでみてください。

執筆者

 

青木 雅司

美術検定1級アートナビゲーター

画像の左上が私です。こういう画像をたまに制作しています。

アクリル絵の具を使ったマーブリングを撮影して、自分で撮った画像と組み合わせています。

昔、大阪と名古屋でラジオ局のディレクター長いことやってました。

あいちトリエンナーレ2013メンバーでした。

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